不採用理由から読み解く!企業の重視ポイント
応募書類で分かる経験や面接での転職理由・志望動機などのほかにどんな点があるか、
企業の不採用理由から読み解いてみましょう。
協調性・チームワーク
企業内での仕事は一人きりではなく、複数の人と関わりながら仕事をすることがほとんどです。周囲の人とうまくコミュニケーションをとりながら、業務を円滑に進められるかどうかは、企業にとって重要な点です。
それまでのご経験がフリーランスの場合は、特に気になってしまう場合があるようで「スキルが高いけど、チームで働けるか不安に感じた」などのコメントをいただくケースがあります。
職務経歴書の自己PRや面接で話すエピソードなどで、周囲との関係・コミュニケーション方法、チームで協力して成果を出したことなども伝えられると、企業は自社のメンバーと一緒に働くイメージができると思います。
就業経験が短い場合など、お仕事での経験でのアピールが難し場合は大学時代などのエピソードでもOKです。
日本文化になじめるか
海外の方の場合、日本の文化になじめるかどうかもポイントです。企業は、日本での仕事のしかたが理解できず、進め方やコミュニケーションで上手くいかなくなってしまうことを懸念しています。日本での生活が長い場合や、日本企業での勤務経験がある場合には、その点をアピールできますが、まだ日本に来て間もない場合や、日本での就業経験が短い場合は、どうするべきでしょうか?
国によって文化の違いがあることは事実ですので、「母国の文化と日本の文化が違うことは理解している」ことを伝えたうえで、「日本の文化(仕事の進め方、コミュニケーション)に適応できるように努力する」ことを伝えられるとよいと思います。
学ぶ姿勢・素直さ(※未経験、第二新卒の方向け)
未経験の方でも応募できる求人では、これまでの経験をアピールできない分、学ぶ姿勢が大切になります。入社したら一生懸命頑張りますと伝えることはもちろんですが、できるならば入社前に関連する書籍を読んだり、独学できることはやっておくとよりアピールになります。未経験からシステムエンジニアを目指す人は、プログラミングの本を読んでみる。未経験で翻訳にチャレンジをする人は自分で実際に翻訳をして練習してみるなどの具体的な行動は、企業の採用担当者にも「本当にこの仕事がしたいんだな」と伝わると思います。
また経験の有無に関わらず、新しい環境で仕事をスタートする場合には、その会社のやり方やルールを学び、対応する努力が必要になります。経験がある場合でも、経験を活かせるというアピールだけではなく、今までの経験にプラスしてさらに新しい環境で必要なことは自ら学んだり、周囲のアドバイスも素直に受け止める姿勢があることを伝えたいですね。
求人への理解・意欲
求人票をしっかり読んでも、それだけではその仕事や企業についての理解は十分ではないかもしれません。応募書類に書いた志望動機で「うちの会社じゃなくてもよさそう」と感じたり、面接のやりとりで「うちの会社のことをよく知らないから、志望意欲が低いのでは」と考える面接官はたくさんいます。
仕事をしながら転職活動をしている場合など、限られた時間で準備をすることは大変ですが、少なくとも『求人票』と『企業のHP』はしっかりと見て、仕事を具体的にイメージし、企業への理解も深めましょう。
求人票や企業のHP以外にも、個人向けの事業ならば実際の店舗やサービスを見てみたり、ゲーム会社ならその企業のタイトルをプレイしてみたり、また企業のニュース記事などがあればそれもチェックするとよいと思います。
調べてわからないことや知りたいことが出てきたら面接で質問するのもよいですね。「あ、ここまで調べてたんだ」と面接官は感じると思います。
こんなことを面接で聞いてもよいのかな?と悩んだときはご相談くださいね。
求人や企業を理解したうえで、それを応募書類や志望動機、面接での受け答えにつなげられると意欲がぐっと伝わります。
日本語のスキル
日本語のスキルはやはり重視をされる点です。応募資格のN1を持っていても、面接で「日本語のレベルが・・」と言われてしまうことがあります。この点はすぐには対策できるものではありませんが、面接では特に「敬語」も使うため、いつもより言葉がスムーズにでてこない原因になっているかもしれません。転職活動中は意識して敬語を使っていただいたり、求人票や企業のHPで出てくる単語やビジネス用語は話せるようにしておくこと、日本人とたくさん話すことなど、日々の中でできる対策をしておきましょう!